〒899-0217
鹿児島県出水市平和町224
TEL:0996-62-8600
鹿児島県出水市の楠元内科医院

鹿児島県出水市/内科/水俣市/消化器科/循環器科/漢方/禁煙外来

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漢方

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漢方治療

漢方治療

漢方治療について
西洋医学では、共通した症状をみて病名を診断し、これに基づいた治療を行いますが、漢方では、その人それぞれの心身の状態からバランスの崩れを考えて、元に戻すための治療を行います。

診察の手順
1)記録(カルテ)
一番治したい事、経過、家族歴、既往症など

2)診察
常識的ことですが、漢方的な診察は大きく4つに分けられ、「四診」といわれます。「四診」とは、具体的に「望」・「聞」・「問」・「切」の四つの診察方法を指します。

「望」見ることで、顔つき、皮膚の状況、舌をよくみる。
「聞」声の力、咳の状態などを耳で聞いて、口臭、体臭などに気をつける。聴覚、臭覚を用いる。
「問」訴えをよく聞く。
「切」脈診、腹診

この四診によって、『証』を決めます。
「証」とは、漢方的診断のことで、本人の現在の体力、体質、病態を示すものです。「気・血・水」のどこに問題があるのか、バランスが崩れているのかを考えて、病態を理解していきます。

気・・・気滞、気虚、気逆(不眠・倦怠感・疲労感・イライラ・焦り・パニック・うつ状態 など)
血...血虚(月経に関する症状・冷えのぼせ・ほてり・貧血 など)
水...水毒(多汗・無汗・浮腫み・乾燥肌・下痢・便秘・めまい・耳鳴り など)

漢方治療は髄証治療が原則です。四診からわかった証に基づく治療を行います。投薬、薬の処方はもちろんのこと、食生活の改善、もろもろの生活習慣の是正も行っていきます。

漢方処方の一例
気虚・・・補中益気湯、十全大補湯、六君子湯 など
気滞・・・香蘇散、半夏暑朴湯、柴胡加竜骨牡蠣湯 など
気逆・・・加味逍遥散、桂枝加竜骨牡蠣湯、苓桂朮甘湯 など
オ血、血虚・・・十全大補湯、四物湯、当帰芍薬散 など
オ血・・・桃核承気湯、大黄牡丹皮湯、桂枝茯苓丸 など
水滞・・・五苓散、苓桂朮甘湯、小青竜湯 など

当院では全人的な医療の提供の必要性を考え、漢方専門医(社団法人 日本東洋医学会 漢方専門医90-1525)によって、診察(四診)、漢方処方を行っております。
上記、処方内容は漢方処方の基本的なものであり、一例です。「四診」によって得られた「証」に基づいた、その患者様に応じた漢方を処方いたします。

次のような症状でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
肩こり、ダイエット、更年期障害、食欲不振、ストレス、肌のあれ、貧血、便秘、不眠、冷え性など。

女性のための漢方治療

1)女性の病気を考えるとき一日のリズム、月のリズムが重要である。一生のリズムがあってとくに月経のある間が女婿特有の配慮が必要である。小児期・更年期以降は男性の治療と大差ないと考えてよい。

2)女性は、ストレスがもとで、帰の異常としての抑うち症状が起こりやすい。月経に関する異常は血の異常で考える。冷え症、浮腫、めまいなどが起こりやすい異常であり、水の異常と考えられている。

3)女性の病気は寒冷刺激が増悪の因子になりやすいため、温める生薬(当帰、呉茱萸、附子など)を含んだ漢方が第一選択である。

月経異常・月経困難症・月経前緊張症

漢方では五臓、気血水、寒冷刺激などにより、その病態が説明される。
気血水の異常や寒冷刺激によって、五臓のリズムを狂わせると考えられるためである。
一般に華奢な方と頑健な方とでは月経の周期や痛み方、経血の量などが異なり、処方に際しての指標ともなる。

【選択される漢方の例】

当帰芍薬散:冷え性、肩こり、頭重感、めまい
当帰建中湯:冷え性、腹痛
桂枝茯苓丸:のぼせ、肩こり
桃核承気湯:便秘、のぼせ、肩こり
安中散:胃腸の弱いもの
当帰四逆加呉茱萸生姜湯:冷え性、腰痛
呉茱萸湯:頭痛、ゲップ、みぞおちの痞え

冷え性

現代医学では軽視されがちである冷え性も漢方の世界では非常に重要な概念である。
「傷寒雑病論」(最古の漢方治療書)では「月経の不調が抵抗力の低下に乗じて『積冷結気』などと冷えが積もって気が滞る」と記してある。すなわち、「冷え」ということが気のめぐりを阻害し、それによって血の停滞、水の停滞を招くように「気・血・水」に影響している。よって、冷えるという誘引に対しては温める薬を、気のめぐりが悪いと考えればそれを改善する薬を、血が停滞すると血行を良くする薬を、水捌けが悪いときは水捌けを改善する薬を、というように処方を考える。

【選択される漢方の例】

当帰芍薬散、桂枝茯苓丸:血行不良による冷えを治す。強いて言えば桂枝は抹消循環性の冷えに、当帰は静脈系のうっ血性の冷えに重きを置く。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯、温経湯:血行不良による冷えで疼痛を伴うものに良く用いられる。
真武湯、四逆湯:老化、抗病反応低下などを背景にもつ新陳代謝の低下による冷え、疼痛に用いられる。

痩身(痩せ薬)

漢方の考え方では肥満に対して堅太り、水太り、血行不良(オ血)の3っつのタイプに分けて考える。

【選択される漢方の例】
堅肥り
大柴胡湯:肩こり、胸脇苦満、脂質異常症 など。
防風通聖散:太鼓腹、便秘、排尿困難 など。

水太り
防已黄耆湯:汗かき、排尿困難、ひざの痛み など。
五積散:冷えと立位を続けたときの足のむくみ、上半身ののぼせ、腰痛、便秘(便秘時に大黄を用いると腹痛が起こるものに有用) など。
九味檳榔湯:むくみ、高血圧症、脚気傾向、足のだるさが強く握痛を伴うものに有用。
九味半夏湯:消化吸収がよくプヨプヨと太るタイプ。過食による糖尿病、循環器疾患などに応用される。

血行不良(オ血)
桃核承気湯:便秘、月経痛、情動不穏。
桂枝茯苓丸:のぼせ、肩こり、月経不順。
当帰芍薬散:冷え性で特に夕方下肢の浮腫み、頭重感、肩こりが出現するもの。

漢方処方もさることながら、肥満に対しては食事、運動、ストレスなど生活環境の見直しが第一義的に選択されるべきであることは言うまでもありません。
女性の肥満には果物やジュースなど身体を冷やす食物・飲み物(陰性の食品)を取りすぎ、水太りや血行不良を起こしている場合が非常に多くあります。

なお、当院ではもちろん総合的な判断の下であるが、肥満の方に対して九味半夏湯加減方を使用することが多いです。九味半夏湯加減方は胃腸の働きを強めることで、身体に不必要な脂肪を落とす作用があります。いろいろなダイエットを試したのだが、効果が得られなかった、という方は一度相談してください。

冷えと漢方

西洋医学では「冷え」はただの随伴症状(なんらかの病気に伴った症状)として考えられがちですが、漢方医学では「冷え」は重要な症状の一つであると考えられていますし、逆に言えば「冷え」に随伴して様々な症状が引き起こされると考えられています。

現代では様々な生活環境の変化によって冷えを訴えられる方が多くなっています。

職場や公共の場の空調設備の普及に伴った、体温調節機能の脆弱化
日常の飲食(アイスクリーム、ビール、生野菜など)による身体全体の冷え
運動量の低下による血液循環機能の低下
防御機能の低下による外気適応能力の低下
喫煙による血管収縮作用

上記の通り、現代社会において、症状としての「冷え」は宿命なのかもしれません。 漢方医学においては次のように分類して「冷え」に対して考えています。

生まれつき陽虚体質の人

この方は体温を保持、または臓器の働きを促進する作用が減退したり、外邪が進入しやすくなって内に「冷え」を生じやすくなった状態にあると考えます。
手足の冷えによってさらに陽気は低下し、血の不足がおこり顔色の悪い状態になります。また、水の停滞によって浮腫みや下痢が起こります。
このような症状の方に対する漢方処方のポイントとしては陽気を補うこと、四肢の冷感からの全身の冷えを除去することにあります。

【処方例】

補中益気湯 陽気を補い、寒邪を除去する
四逆湯 四肢の強い冷感に用いる

情緒失調、ストレスなどにより陽気の流れが滞る人

身体の末端まで陽気が行きわたらないため、手足の冷えを起こします。また、邪気の体内の鬱滞によって陽気の分布が妨げられたりします。症状としては手足の冷え、口渇、イライラ、などが現れやすくなります。このような方の漢方処方のポイントは陽気を全身に届けてあげることです。

【処方例】

四逆散 末梢の冷感を和らげる。

血虚体質、消耗性疾患によって血の量が減少している人

この方は血の身体を温める作用が減退しているために寒邪が容易に体内に入ってきます。特に気血の流れが阻害されるため、顔色は悪く、さらに寒邪が強いと蒼白になります。このような方に対する漢方処方のポイントは血を守り、寒を散らす、所謂「養血散寒」または身体を温め寒を散らす、所謂「温経散寒」です。

【処方例】

当帰四逆加呉茱萸生姜 養血散寒タイプの方に用いる。
温経湯 温経散寒タイプの方に用いる。

この暑い時期に冷えの話題なんて変だなぁ思う方も多くいらっしゃると思いますが、この時期だからこそ冷えに関して考えなければならないのかもしれません。空調設備が整って、冷たい食べ物がすぐに手に入る。結果冷えによって身体のバランスを崩す。夏場の冷えはいわば現代病の一つなのかもしれません。

みなさんも夏場の体調不良があるときには冷えについて見直されてみるといいでしょう。

順泉

楠元内科医院では漢方を使った順泉を販売しています。

※右の画像をクリックすると大きくなります。

IBS(過敏性腸症候群) irritable bowel syndrome

腹痛を伴う便通異常で、機能性の腸の異常を示している状態で、IBSそのものは、心の苦痛が腹痛としてあらわれた状態であって、全身的・心身症的な症状、疾患ということになるようです。
気・血・水を調整することで、治していくのに漢方療法は、やさしく治療できてこの疾患に有効であると思う。
下痢・便秘・腹痛が主な症状であって、感染性胃腸炎などの下痢、腹痛、嘔吐にも応用が出来る。
気・血・水を調節することで、この症状(疾患・病気)に有用である。

選択される処方の例
1)まず一般的には:桂枝加芍薬湯、半夏瀉心湯

2)下痢型:人参湯、真武湯
便秘型:桂枝加芍薬大黄湯、大建中湯

3)下痢・便秘交替型:四逆散、柴胡桂枝湯、小建中湯、加味逍遙散(心身症時、多愁訴)

4)うまくいかない時:当帰芍薬散、香蘇散、半夏厚朴湯、平胃散、
当帰四逆加呉茱萸生姜湯なども使用、併用し効果があった例も経験している。

小児では、
イ)小建中湯
ロ)小建中湯か柴胡桂枝湯
ハ)小建中湯と柴胡桂枝湯を交互に用いてみた。